梅のあれこれ

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梅の由来は

 古来より、梅は食用にされたり、歌に詠まれたりして日本人に親しまれてきました。
 梅はバラ科で原産は中国とされ、古代に渡来してきたようです。名前は中国語の「メイ」「マイ」が転化したと言われており、平安時代以前の日本では「むめ」と呼ばれていたそうです。梅干しの原型も約1400年前、遣隋使の小野妹子が中国から伝えたものらしいのです。梅の実を薫製にしたもので「烏梅(ウバイ)」と呼ばれ、熱冷ましや下痢止めなどの薬用として貴族らに珍重されました。
 さて花見と言えば桜ですが、これは江戸時代からのことでそれ以前は梅でした。平安時代までの和歌などで「花」とあるのは、多くは梅を指します。万葉集では梅を詠んだ歌は桜の約3倍あるそうです。
 梅林が各地に作られるようになったのは江戸時代。梅干しがコレラに効くということで、幕府が梅を植えることを奨励したためです。
                                (朝日新聞より)

すっぱさの効能・パワーアップ

 6月になると梅雨。また、半ばごろから梅干作りにとりかかるのが、昔からの家庭行事のひとつです。最近、手間のかかる梅干作りを敬遠されがちですが、「一日一個の梅干は病気をはらう」と古くからいわれ、「すっぱさ」の効能が生活の中で食卓の「知恵」として引き継がれています。
 5月31日、日本テレビ系の番組「おもいっきりテレビ」で「梅の(新)健康効果を100%引き出す食べ方」が紹介されました。「肥満改善」「肝臓機能向上」「ガン予防」「骨粗鬆症予防」「更年期障害、うつ病予防」に効果が期待できるとされています。


三日三晩の土用干し

 梅雨が明けて土用(7月20日ごろ~8月7日ごろ)にはいると、6月に塩漬けした梅の土用干しが始まります。
 土用干しは、昔から“三日三晩の土用干し”と言われるように、“晴れの日が4日続く日を見きわめる”ことがポイントです。
 天候の“見きわめ”ができたら土用干しを行い美味しい梅干に仕上げてください。
 土用干しをする理由は、(1)太陽の強い熱で殺菌する。(2)余分な水分を蒸発させて保存性を高める。(3)太陽の熱と夜露を交互にあてて皮や果肉を柔らかくする。(4)色を濃く、鮮やかにする。(5)風味豊かなまろやかな味にする。とされています。
 干し上がりの目安の一つとして、梅干の重さで判断することが出来ます。塩漬けする前の生梅の重さの半分となっていれば干し上がりとします。生梅の重さはLサイズが約22g前後、2Lサイズが約30g前後、3Lサイズが約40g前後となっていますので参考にしてください

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